[水晶のファセット(面カット) ]

水晶は非常に身近な石です。透明で硬さも価格も手頃なので、ファセットを楽しむには最適です。

ダイヤモンドがキラキラと輝くのは表面(クラウン)から入射した光が裏面(パビリオン)で全反射して戻って来るからなのですが、これはダイヤモンドに限った事ではありません。水晶でも適切な角度でカットすれば多くの入射光が全反射してキラキラと輝きます。(分散が小さいのでダイヤモンドの様なフレアーは出ませんが...)

カットには時間と手間がかかりますからほとんどの石は海外でカットされています。しかし、手の感触でカットする海外製品は精度や磨きが甘い事が多くなり、定番形状の大量生産ならば安く入手できるのですが精密にデザインされた一品物にはなかなかおめにかかれません。J&Lではファセット装置を使って珍しいデザインやオリジナルデザインの水晶をカットしています。

[ オパールのファセット ]

通常、オパールはカボションカットと言う曲面形状に加工されます。遊色を美しく見せる事が一番重要なのでファセットで価値が高まるとは考えられていなかったのです。逆に、カットすると石が小さくなり価値が下がってしまいます。しかし、近年はファセットされたオパールが市場に出回るようになってきました。

ファセットした石であれば大量生産されている他の石と置き換える事が出来ますし、形とサイズが揃っていると枠を大量に作る事が出来るのです。しかし、ラウンドブリリアントカットやオーバルカット等の定型的な石が多く、個性的なカットが施された石はあまり見られません。

J&Lでは遊色もカットも楽しめるように工夫をして居ます。例えばパビリオンを平面にして、プラスチックピンに接着したスマホピアスもその一つです。遊色だけでなく表面反射のキラキラも楽しめる大変美しいアクセサリーです。

[ ラリマーのカット]

「不透明な石はカットする意味が無い」と言う方が居ます。確かに不透明ではパビリオンからの反射光が無いわけですから、カットしてもキラキラと輝く事は無いと言う事になりますが...本当にそうでしょうか?表面反射の効果を忘れてはいませんか?例えば、ラリマーをファセットするとつるりとした優しい感じは無くなってしまいますが、その代わりにファセットが光を反射してチラチラと輝くのです。そして完全な対称形となったラリマーはフォーマルに使える程上品な石へと変身するのです。

ラリマーは大変ファセット加工が難しい石です。青色部分と白色部分では硬さが異なる為、ガリガリ削ると脆い白色の層が割れてしまうのです。普通にファセットするとエッジが欠けてしまいます。慎重に、丁寧にカットして行かないと次々と割れて形になりません。だから通常よりも時間と手間をかけてカットしていくのですが、上手くカットが完成するとカボションカットとは一味違ったラリマーと出会う事ができるのです。